光と影
その世界は、まばゆいくらいの光にあふれている。
全く不幸の存在しない完璧な幸せが、心の中に描かれている。
そこでは誰もが生き生きと笑っている。
僕もとても幸せな気分で生きている。
そう、憧れ、そのもの。
「シャングリ・ラ」
心の中に、心の中だけだけど、確かにそれはある。
でも、よく見てごらん。
光のあるところ、必ず影が出来る。
光が強ければ強いほど、影も強く強く濃くなっていく。
その真っ黒な影、その暗い部分は必ず歪みを起こす。
光と相反する影。
ずっと前、子どもの頃、その歪みの中から、もう一人の自分が生まれた。
いつも何かに脅えている、臆病で卑屈な自分。
自分の意志で影の中にいるくせに、常に光を求める、ないものねだりの自分。
影の中の自分は、いつもいつも本当の自分を脅す。
「その数字は縁起悪いよ。やり直さないと悪いこと起こるよ」
「悪いこと考えると現実になっちゃうよ」
「不幸になるよ」
「不幸になっちゃうよ」
「不幸になるよ」
完璧な幸せなんてはない。
そのかわり、完璧な不幸なんてのもない。
そんなありもしない、完璧な幸せを求めているから、
完璧な不幸を恐れているから、どんどん影が濃くなっていく。
光ばかり見て、影をみないようにしているから、なおさら、暗い影の部分が怖くなる。
光と影。
光があれば、必ず影は出来る。
逆に言えば、
光が弱まると、影がどんどん薄くなっていく。
影が薄いともう一人の自分は存在できなくなる。
影の中の自分は消えていく。
そう、光は強ければいいってもんじゃない。
強すぎる光は、かえって毒。
だから。
もっと、ちゃんと見て。
光を求めすぎないで。
完璧を求めすぎないで。
小さな幸せに目を向けて。
幸せは、日常の中にたくさんある。
淡い光の中にこそ、僕やあなたの求めているものがある。
あきらめるわけじゃない。
投げ出すわけでもない。
もっと素直に、もっと自然に、この世界で生きること。
そのほうが、僕やあなたが求めているものに近づける。
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