無理? 出来る?
いや、無理だよ。
だって、そんなに頭よくないし。
だって、そんな体力ないし。
だって、あいつにかなうわけないし。
だって、今日は少し調子悪いし。
だって、僕は病を患っているし。
結果が出る前から、負けたときのことばかり考えている。
やる前から、言い訳ばかり探してる。
そりゃ、自分を守らなきゃいけないからね。
出来なかったときの言い訳を考えとかないと。
周りに対しても、自分の心に対しても。
負けたときの言い訳がないと、みじめになっちゃうからね。
仕方ないんだよ。
無理、無理。
出来るわけがない。
治るわけがない。
どうせ、僕なんか、無理。
君と僕とは違う。
君が出来るからって、僕も出来るとは限らないんだよ。
なんでも一緒だと考えるのはやめてくれ。
そうだろ。
だって、だって、人には才能ってもんがある。
生まれついた性格ってものがある。
そうそう、それに僕は病を持ってるし。
だから、君や普通の人と同じになんか出来ないんだよ。
きっと、僕の気持ちなんか、君にわからない。
この劣等感、君にわかるはずがない。
だから、もうほっといてくれ。
他人と僕を比較しないでくれ。
もう、比較されるのは、まっぴらごめん。
く~、それにしても、なんであいつにできて、僕には出来ないんだろう。
なんで僕だけ、こんな病にかかっているんだろう。
ちくしょう、ちくしょう!
不公平だ!
あぁ、そんな目で見ないで...
もう、ほっておいてくれ!
そう、君たちは勝手に楽しんでいればいい。
僕には無理だから、話しかけないでくれ!!
・・・
「あぁ、そうかぁ。じゃぁ、ほっとくね」
・・・
あっ、えっ、本当に行っちゃうの?
そうか。そうだよね。
僕といても楽しくないもんね。
わかるよ。
あいつらといたほうが楽しいもんね...
もう勝手にすればいいっ!
・・・
そして誰もいなくなった。
無理、無理、無理。
僕には無理。
最初からあきらめる癖がついた。
離れていった人を逆恨みしてたら、人を信用しなくなった。
僕が人を信用しないから、相手から信用されることもなくなった。
僕が壁をつくるから、相手も壁をつくった。
僕は、ひとりで、ずっといじけていた。
でも、誰かに助けて欲しかったんだ。
誰でもいいから手を差し伸べて欲しかった。
でも、そんな僕に近づいてくれる人はいない。
僕は、ひとりで、ずっとずっといじけていた。
人ってずるい。嫌い。
なんで、こんな世の中に生まれちゃったんだろう。
人って、なんで生きていかなくてはいけないんだろう。
なんで、みんなあんなに楽しそうなんだろう。
なんで、こんなに僕はみじめなんだろう。
そんなことばかり考えてた。
将来が不安で不安で仕方なかった。
なくすものなんて何もないはずなのに、不安で仕方なかった。
何に対して不安を感じているのか、自分で何を守っているのかさえよくわからなくなった。
もうわけがわからなくなって、気が付いたらひたすら祈ってる自分がいた。
何に祈っているのかもわからなかったけど、一晩中、ずっと祈ってた。
そんな夜がたくさんあった。
夜どおし、絶望をずっと感じていた。
もう無理だ。
生きていく自信もない。
生きていても仕方ないんじゃないか。
・・・
でも決まって夜明け、太陽が上りはじめて夜が白んでくる頃。
不思議と絶望を否定する自分が出てきた。
もう無理なのか?
本当にもう無理なのか?
少しでもなんとかなるんじゃないのか?
そんな心がふつふつとわいてきた。
なんなんだろう、この心は。。。
あまのじゃく。
そう、僕の心は天邪鬼だった。
出来ると言われると無理だと思い、
無理だと言われると、出来るはずだと思う。
絶対、出来る?
絶対、無理?
きっと、出来る?
きっと、無理?
たぶん、出来る?
たぶん、無理?
いや、、、
出来る気がする。
この記事に関連する記事一覧
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
- 強迫性障害(強迫神経症)、克服したよ! に より
コメントフォーム